耳鳴りは高血糖の人に多発!【酢タマネギ】を食べ血糖を減らしたら耳鳴りの消える人が多い

耳鳴りは、高血糖や糖尿病の人に起こりやすいといわれはじめています。
一体どういうことでしょうか。
南越谷健身会クリニック院長の周東寛先生に話を聞きました。
耳鳴りで悩んでいる方は、医師の治療を受けることを忘れないでください。

解説:南越谷健身会クリニック院長 周東 寛 先生

耳鳴りは年齢のせいではない?新潟大学の調査報告

耳鳴りというと、主に音を感じるセンサーである内耳の蝸牛の有毛細胞が衰えるのが原因ではないかといわれています。以前は、この有毛細胞の衰えが、老化によるものと考えられてきました。

ところが、「耳鳴り・難聴は高血糖や糖尿病の合併症である」ことを示す調査結果が発表され、私も注目をしています。糖尿病が心臓病や網膜症、腎症、認知症、神経障害などの合併症を引き起こすことは知られていましたが、聴力障害の重大な原因にもなることがわかったのです。

この新しい調査報告は、新潟大学医学部の曽根博仁教授らの研究グループが、合計2万194人(うち糖尿病患者は7377人)を調べた13件の横断研究を分析した結果もたらされました。
研究グループによると、ほぼすべての研究が、糖尿病と聴力障害の発症との関連を示していて、糖尿病の患者さんは糖尿病でない人に比べ、聴力障害の発症リスクが2.15倍も高いことが確認されたのです。

実際私の感覚でも、高血糖や糖尿病の人には耳鳴りの悩みを抱えている場合が多々見られます。

耳鳴りが高血糖で起こる理由は?

高血糖や糖尿病の人に聴力障害が多い理由として、血管の動脈硬化が考えられます。高血糖の状態が続き動脈硬化が進行すると、血管が硬く狭くなって血流が滞るため、血管がつまったり破れやすくなったりするのです。
耳の血管はとても細いので、動脈硬化が起こればすぐに血流不足になり、有毛細胞をはじめとする耳の組織に酸素や栄養が十分に供給されなくなります。その結果、耳鳴りや難聴といった症状が引き起こされてしまうのです。●高血糖で聴力障害が!そのほかの研究
国立長寿医療研究センターの発表では、糖尿病によりヘモグロビンA1c(1~2ヵ月間の血糖値の推移を示す指標。6・5%以上だと糖尿病型)が1%上がるごとに、難聴の危険度が6~15%高くなるという調査報告もあります。
また、別の研究グループの分析では、電子データベースに載っている論文18件を調査した結果、糖尿病患者においては44~69・7%の確率で聴力障害が発生する、という報告もあります。

耳鳴り改善のための高血糖対策|食前に酢玉ねぎを食べよう

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耳鳴りの改善のために、高血糖や糖尿病の人は当然ですが血糖値を下げることが先決です。
そのためにはまずは運動です。運動を習慣づければ、筋肉に取り込まれるブドウ糖の量が増えるため、高血糖が改善されます。さらに、筋肉などでのインスリン(血糖を調整するホルモン)の感受性が高まり、血糖が消費されやすくなるのです。

さらに、砂糖を含んだ甘い飲食物はもちろん、主食のパン・ご飯・類など炭水化物が多い食品の摂取も控えてください。当院では、これを「糖質減量」と呼んでおり、毎回の食事で主食を少しずつ減らして4割減をめざしてもらっています。

とはいえ、長年続けてきた食習慣を改めて、糖質の摂取を減らすのは難しいかもしれません。そこで、糖質減らしを簡単に行える方法としておすすめしたいのが、食前に食べる酢タマネギです。

酢タマネギとは、薄くスライスして酢に漬けたタマネギを、小皿一杯ほどを目安に食べる食事法のこと。私は耳鳴りや難聴に悩む糖尿病の患者さんに対して、食前酢タマネギを積極的に指導しています。

耳鳴りの人におすすめ!酢玉ねぎの作り方と食べ方

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酢玉ねぎの作り方は簡単です。

①保存容器として密閉できる広口瓶を用意し、洗って水気を切っておく。
②玉ねぎ中3個(約750グラム)を2ミリほどの厚さにスライスして保存容器に入れて、酢(400ミリリットル)を玉ねぎ全体が隠れるまで注ぐ。
③冷蔵庫に入れて5日くらいつけると食べごろ。2週間程度で食べきる。

次に酢玉ねぎの食べ方です。
食べる順番が大事になります。まず食前に酢玉ねぎを食べ、次に食物繊維の豊富な葉物野菜のおかずを食べます(ジャガイモやニンジンなど糖質の多い根菜類を除く)。3番めに、肉や魚などたんぱく質の豊富なおかずを食べ、そして最後に、糖質を多く含む主食(ご飯・パン・類・イモ類など)を食べるようにしてください。

なお、食前に食べる酢玉ねぎの量は、小皿1杯分(約50グラム、玉ねぎ1/4個相当)が目安です。朝食前と夕食前の1日2回、酢玉ねぎを食べるのが理想ですが、難しければ朝食前の1日1回でもいいので毎日続けてみてください。

実は、私自身も毎日朝食前に、小皿1杯分の酢玉ねぎをゆでたキャベツに乗せて食べています。おかげで60代半ばの今も血糖値はもちろん、コレステロール値・血圧もすべて正常に保っているのです。
もちろん、難聴や耳鳴り、めまいに悩まされることもありません。なお、私自身の血管年齢を測定したところ、40歳相当という結果が出ています。実年齢よりも20歳以上若いと判定されたのです。

私のクリニックの患者さんでも、食前酢タマネギを活用して糖質減らしを上手に行えた人は、ほとんどの場合、高めの血糖値を低く安定させることができ、それに伴って、耳鳴りや難聴の悩みも快方に向かっていきます。

酢玉ねぎが血糖値を下げて、耳鳴りを改善するしくみ

最後に酢玉ねぎが血糖値を下げて、耳鳴りを改善するしくみを紹介します。
まず前に述べたように、酢玉ねぎを食前に食べると糖質がらくにカットできます。利点は、それだけではありません。玉ねぎも酢も血液をサラサラにして、血糖値の上昇を抑える成分の宝庫ともいえる食品なのです。

まず、玉ねぎに含まれる硫化アリルなどのイオウ化合物には、血液の凝固を抑えて血液をサラサラにしてくれる働きがあります。
硫化アリルはビタミンB1と結合するとアリチアミンという物質に変化し、すい臓のインスリン(血糖を調整するホルモン)の分泌を促してくれます。インスリンの分泌が促されることで、血液中の血糖値の上昇を抑える働きが大いに期待できるわけです。

元東京大学講師の斎藤嘉美医師の試験では、糖尿病の患者さん22人に、玉ねぎの粒食品(生の玉ねぎ1/4個相当)をとってもらい、4週間ごとに血液検査をしたところ、血糖値や中性脂肪値が顕著に改善したと報告されています。

酢にも、血糖値の上昇を抑える成分が多く含まれています。
酢に豊富な酢酸やクエン酸、アミノ酸には血液をサラサラにして血流を促し、血液中の余分な糖や脂肪を効率よく消費してくれるのです。昭和女子大学と食品メーカーの共同研究では、酢の摂取によって食後血糖値の急激な上昇が抑えられたことが報告されています。

いかがでしたでしょうか。耳鳴りに悩む人や難聴の人は、病院での治療と合わせて、ぜひ酢玉ねぎを食前に食べてみてください。
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記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©お酢ラボ!

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